★「流行はここで終わる」の法則


流行というのはすごくおもしろいのですが、最先端をいっている人から、上
から下に向かって2年から3年くらいかけて移ってくるものです。

私が以前お世話していたサングラス店がありました。そこはもともとサング
ラスの問屋さんだったのですが、高級なサングラスを海外からブランドで持っ
てきて売るというようなことにするのです。

そこでいま売れているものと、街で「これはいまの流行なのよね」というの
とでは、2年くらい差があるのです。

私はそれを知っていたので、みんなが「これ、はやってるんだ」と言うと、
心の中でこっそり「2年前くらいにね」と思ったりして楽しんでいました。
「みんな知らないんだなあ」と。

何にでも、「このへんが使いだしたら流行も終わり」というラインが存在し
ます。それを見極めることが大切です。

儲かっている会社は、「この商品は、はやる!」と思ったら、他社よりもう
んと先に仕入れます。それで、その仕入れた商品が売れている間は他社が手
を出さないように全部買い占めます。

買い占めているといってもそこはやはり「売れている」という情報が出回っ
てきます。そうすると、どこかがそれを真似してつくりはじめたりします。

他社が類似商品をつくりはじめたら、この会社はもうこれ以上その商品は売
らなくなります。それで三番手や四番手まで類似品をつくりはじめたときに
は、もうあちこちで在庫をいっぱい抱えるようになって売れなくなります。

そのうちにまた、この店から新しい商品が出るというわけです。
すごいですよ。


★流行をつかむタイミング


ほとんどの会社は、この流行をつかむタイミングを見誤りますね。

いいのはせいぜい二番手から三番手までで、四番、五番、六番、七番、八番
となると全部だめです。

それから注意しておきますが、だれかが何かでものすごく当たったら、そっ
ちへはもう行ってはだめです。

だれかが何かの方法で飛び抜けてうまくいったときは、もうそれは終わった
と思ってください。みんなそこへ行こうとしますから、絶対、逆へ走ること
です。

イトーヨーカドーがうまくいったらみんなイトーヨーカドーと同じことをや
ろうとしますし、ユニクロが当たったらみんなユニクロの方向へ行ってしま
いますが、そこをぐっと我慢して「ああ、終わったな」と思って別の方向へ
行ってください。

話題になったものはみんな真似しようとしますが、そこは競争市場ではもう
きついのです。

これがだれにでもわかるほどバカ当たりした、というわけではなく、たまた
ま当たった何かに目をつけてそれをもっといい形にして売るというのなら望
みはあるのですが、「この商品ははやっているよね」とはっきりわかるくら
い売れている商品は、「あ、よかったですね」と言って、それで立ち去った
ほうが絶対にいいのです。